森林インストラクター資格取得支援講座(5)【5月21日(日)⇒7月23日(日)実施、八王子市  長池公園】

「森林」その2

 

2023年8月25日新規掲載


開会式:講師の自己紹介
開会式:講師の自己紹介
講義:森林内の動物について
講義:森林内の動物について

 資格取得支援講座の第8回目は5月21日から日程を7月に変更した「森林」科目その2です。

 

 午前中は、講師よりテキストの「動物」「昆虫類」「鳥」「きのこ」「森林土壌」「森林の法令」の各章についてポイントの説明があった。その後、過去問題を見ながら、出題傾向をつかみ、試験対策の実践的なアドバイスがあった。

 


実習:昆虫を探して観察
実習:昆虫を探して観察

 午後は、猛暑の中、熱中症に注意しながら、長池公園内の自然観察を行った。15名の目で探すと、多くの昆虫を見つけることができ、ところどころで歓声があがった。

 

 観察できた昆虫は以下の通り。

チョウ目:コミスジ、イチモンジセセリ、モンシロチョウ

バッタ目:ショウリョウバッタ、ヤマトマダラバッタ、カネタタキ

カマキリ目:オオカマキリ

カメムシ目:ミンミンゼミ、クマゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、チャガネアオカメムシ、アオバハゴロモ、カイガラムシ

コウチュウ目:テントウムシ、コガネムシ、マメコガネ

トンボ目:ナツアカネ

アリ目:ムネアカオオアリ

クモ目:ジョロウグモ

アミメカゲロウ目:ウスバカゲロウ

 

観察:百合の花の裏側にオオカマキリが
観察:百合の花の裏側にオオカマキリが

 

 

補足:

昆虫の分類と順番は、永幡嘉之/文・写真、奥山清市/写真『くらべてわかる昆虫-識別ポイントで見分ける-』、山と溪谷社、2017を参照しました。

 


アオバハゴロモ幼虫【昆虫写真図鑑「ムシミル」】
アオバハゴロモ幼虫【昆虫写真図鑑「ムシミル」】
アオバハゴロモ成虫【昆虫写真図鑑「ムシミル」】
アオバハゴロモ成虫【昆虫写真図鑑「ムシミル」】
実習の振返り:観察した昆虫は?カマキリは完全変態?
実習の振返り:観察した昆虫は?カマキリは完全変態?

 オブザーバーとして参加した宮入FIT会長は「昆虫先生、これは何ですか?」と参加者から質問の嵐にあっていた。

 アオバハゴロモについては、白い綿で覆われた幼虫と緑色の羽を持つ成虫を観察し、地域によっては「ハトポッポ」等と呼ばれることを学んだ。

 

 また、サルノコシカケやタマキクラゲといったキノコ類も観察できた。

 

 午後の観察会はあっという間に終了し、最後の振り返りでは、印象に残った昆虫を、完全変態か不完全変態の区別とともに発表し、全員見事に正解だった。 

 


集合写真:オブザーバーとして参加したFIT会長を囲んで
集合写真:オブザーバーとして参加したFIT会長を囲んで

 午前中は、1次試験を2ヶ月の9月24日(日)に控え、参加者の皆さんから不安な声が聞かれていたが、講座が終了する頃には「まだ試験に申し込んでいなかったけど、申し込むことにしました!」「お盆期間に頑張ってみようと思う!」「観察会が童心に帰って楽しかった!」と多くの前向きな声が聞かれた。

 

 

参加者:〔会員〕8名 天野さん、五十幡さん、伊與田さん、瀬川さん、遠山さん、 

        中村さん、松井さん、水上さん、

    〔一般〕2名 菅野さん、舩山さん

講 師:田川裕則

オブザーバー:宮入芳雄【FIT会長】

スタッフ:氏家清高、芝原 久〔事務局・写真〕、立川洋一、西出幸子

報 告:西出幸子


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