森林インストラクター資格取得支援講座(2)【4月7日(日)、晴、八王子市  長池公園】

「森林」その1

20240422写真掲載、20240418新規掲載


開会式:事務局からの連絡と確認事項
開会式:事務局からの連絡と確認事項

 森林インストラクター資格取得支援講座2日目「森林その1」を長池公園自然館において、友の会会員7名、一般参加者1名、講師とスタッフ4名、合計12名で実施しました。

 

 友の会会員とスタッフ同士の自己紹介は前回の「オリエンテーション」で済んでいるが、宮入講師と会員とは初対面であることから、簡単に参加者同士の自己紹介を実施した。

 自己紹介でお互いに馴染んだところで森林その1の講座が始まった。本日の内容は森林インストラクター養成講習テキスト(森林編)前半の項目(森林の生態、樹木、森林の観察、森林の植物)の概要説明と試験問題の演習である。キーワードをまとめた配布資料とテキストを使用し、講師の森林インストラクターの経験を活かした解説は、初めて資格試験を受験する方にもわかりやすい説明であった。

 関東に雑木林がどのようにできたか、雑木林で育ったクヌギやコナラをどのタイミングで伐採していたかなどの歴史的な説明も交えて、里山への関心が高まったことと思う。講師は資格試験の試験官をされた経験から、試験官の立場から受験時の注意点などの説明があり、皆さんたいへん興味深く聞いていた。

 試験問題の演習の時間では昨年出題された問題も含めて解説していただいた。問題を出題される先生が何年か前に変わり、出題傾向がどのように変わったかも確認した。今回も記述式の問題の解答に慣れるため、300字のマス目に解答例をひたすら書き写す練習を行った。

 

実習【自然観察】:コナラの新芽は銀色に見えます
実習【自然観察】:コナラの新芽は銀色に見えます

 午後は長池公園の雑木林で自然観察会を実施した。

 

 前回の「オリエンテーション」で散策したコースを再度歩くと、公園内は一週間前とはだいぶ様変わりしていた。今回は春の草花と樹木の芽吹きを中心に観察を行った。イタドリの新芽の爽やかな酸味を味わったり、クロモジやサンショウの葉や枝の香りを嗅いだり、カタクリ、ニリンソウ、イチリンソウやスミレの花を観察したり、雑木林内は尽きることがない魅力で満ちていて、会員の皆さんは出会う植物に大いに関心を寄せていた。

 

 午前中の演習で行った過去問題にあった「クリとクヌギ」の葉の違いを、枯葉ではあるが実際に確認することができた。アオキの葉が対生か?の問題に対する答えも確認することができた。

 

 観察会の楽しさを会員の皆さんは実感していたようである。

 

集合写真:参加者と講師・運営スタッフの皆さん
集合写真:参加者と講師・運営スタッフの皆さん

【実習で観察した植物】

アセビ、ツルグミ、コナラ、カエデ、キブシ、ミツバツチグリ、タネツケバナ、ガマズミ、カラスノエンドウ、ヤブカンゾウ、ツリガネニンジン、イタドリ、クロモジ、マユミ、メギ、アカネスミレ、ホウチャクソウ、タマノホシザクラ、カタクリ、ニリンソウ、イチリンソウ、サンショウ、ヒイラギ、ヒサカキ、ウグイスカグラ、アオキ、クリ、ヒトリシズカ、キランソウ、ハリギリ、クヌギ、ハコネウツギ、テイカカズラなど

 

 

参加者:〔会員〕天野さん、小畑さん、川島さん、小林さん、久保田さん、多胡さん、林さん、〔一般〕小黒さん

講 師:宮入さん〔FIT前会長〕

スタッフ:氏家清高〔事務局/運営部会長〕、芝原 久〔運営福部会長〕、三井大造

報 告:氏家清高


フォトギャラリー1:開会式、解説と演習〔写真をクリックすると拡大し説明が表示されます〕

フォトギャラリー2:実習、振返り〔写真をクリックすると拡大し説明が表示されます〕