2024年4月9日新規掲載
「FIT友の会」主催の森林インストラクター資格取得支援講座1日目「オリエンテーション」を長池公園自然館において、友の会会員7名、一般参加者1名(その後新規入会)、講師スタッフ6名、合計14名で実施しました。
今年度の資格取得支援講座は、アイスブレイキングを兼ねた自己紹介から始まりました。
既に森林インストラクターに関連する活動をされていて、資格を取得して活動の幅を広げたい方、退職を機に、自由になった時間を使って活動の幅を広げたい方など、資格取得に対する意気込みが感じられる自己紹介でした。
自己紹介に続いて、森林インストラクター東京会(FIT)の組織や活動内容の説明が行われました。続いて「FIT友の会」について説明があり
・友の会の会員は、FIT会員限定の様々な研修に参加できること
・FIT事業部会やFIT登録クラブが行っているイベントに一般参加者として参加できることが紹介されました。
資格試験の概要説明では、一次試験の出題範囲、出題形式、二次の実技試験などについて説明されました。
その後の解答演習では、記述式、選択式、穴埋め式、〇×式の出題形式を体験しました。およそ50%の問題が記述式で出題されますが、推敲に時間をかけると試験時間が足りなくなってしまうことを実感しました。
また、全国森林レクリエーション協会が主催する養成講習会への参加も薦められました。
午後は暖かな日差しの下で長池公園の自然観察を行いました。
昨年は、長池公園の東側に広がる雑木林トレールは、倒木、落枝の危険があるため通行止めになっていましたが、楢枯被害木の伐採作業が完了したのでしょうか、今年は通行できるようになっていました。
・観察できた植物、新芽を伸ばし始めた樹木:キブシ、クロモジ、ウグイスカグラ、ヤマザクラ、マメザクラ、ヨウコウザクラ、オオシマザクラ、コブシ、アカ̪シデ、イヌシデ、ヒサカキ、カタクリ、ニリンソウ、カラスノエンドウ、タチツボスミレ、ヒメオドリコソウ、アオキ、アマナ、バイモ、モミジイチゴ、ヒトリシズカ、ヤマブキ、オウバイ、ゴマギ
・観察できた鳥、鳴き声が聞こえた鳥:カワウ、シジュウカラ、コゲラ、コジュケイ、キジバト、ウグイス、ガビチョウ
・観察できた昆虫、動物:モンキチョウ、モンシロチョウ、シジミチョウ、サシガメ、カメムシ
槙田講師からは、五感を使った自然観察、花のつくりの解説、スプリングエフェメラルの生存戦略、最近伐採された切り株や枝がまだ生きていること、など多岐にわたる興味深い解説をして頂きました。
参加者の方は、自然観察の面白さ、不思議さを十分体験されたことと思います。
キブシの雄花、雌花、両性花、ゴマギの葉の香り、クロモジの枝の香り、ヒサカキの花のにおい、タチツボスミレやカタクリの花のつくり、アオキの小さな花、種がすぐに落ちないで果皮にぶら下がるコブシの実、サクラの9種類の野生種と交配種、鳥の鳴き声の覚え方(聞きなし)
資格試験は出題範囲も広く、準備に時間を割く努力が必要と思いますが、支援講座では友の会会員皆様の努力にエールを送り、
知識・経験の豊富な講師陣およびスタッフとともに支援を行っていきます。資格を取得された暁には、森林インストラクターとしてご一緒に活動できることを楽しみにしています。
参加者:〔会員〕天野さん、小畑さん、川島さん、小林さん、久保田さん、多胡さん、林さん、〔一般〕小黒さん
講 師:槙田幹夫〔運営スタッフ・HP担当〕
スタッフ:氏家清高〔事務局/運営部会長〕、芝原 久〔運営福部会長〕、松井紀尚、水上和子、三井大造
報 告:松井紀尚
フォトギャラリー1:開会式、解説と演習〔写真をクリックすると拡大し説明が表示されます〕
フォトギャラリー2:実習、振返り〔写真をクリックすると拡大し説明が表示されます〕