2023年4月22日新規掲載
「FIT友の会」主催の森林インストラクター資格取得支援講座「森林その1」を長池公園自然館において、友の会会員12名、一般参加者1名、講師とスタッフ4名、合計17名で実施しました。
資格取得支援講座の第1回目は「森林」科目。開会の挨拶、当日のスケジュールの説明、講師/スタッフからの挨拶に続き、参加者の皆さんからの自己紹介があった。「友の会」に参加した理由はさまざまだが、一様に期待に満ちた様子が伺えた。
午前中は、講師による試験の出題傾向の説明と、過去問題の取り組み方の詳しい説明があった。過去3年分の設問を見ながら、解答例を確認し、テキストの該当箇所を理解するという、非常に実践的な内容だった。テキスト選集の分厚さに圧倒されて口数が少なかった参加者も、最後の方には早くも要領がつかめてきたようで、実際に選択式の問題にチャレンジし、笑顔がこぼれた。
午後は、陽ざしがそそぐなか、新緑がさわやかな長池公園内の自然観察を行った。葉っぱの特徴や樹種の見分け方を中心に、最初は専門用語を使わず、実際に五感で体感しながら理解を進めた。
・ミツバウツギやミツデカエデの三出複葉
・ムクロジの羽状複葉(1本の木でも、偶数と奇数が混在し、図鑑によっても記載が分かれる)
・ニレ科のケヤキ、アサ科のムクノキとエノキの独特の鋸歯と触感
・葉が互生につくミズキと対生につくクマノミズキ
・とげが対生につくサンショウと互生につくイヌザンショウ
・コナラと葉柄が5mm以下のミズナラ
・鋸歯の先端まで緑のクリと白っぽいクヌギ
また、午前中に過去問題で頻出した「森林」科目のキーワードを実際の植物と紐づけて理解するようアドバイスがあった。
・先駆種のウツギやアカメガシワ
・キブシやコナラの萌芽更新
・ハンノキの根粒菌
午後の観察はあっという間に終了し、最後の振り返りでは、参加者の皆さんから「新しい世界が広がった」「なんとなくポイントが見えたので集中的に頑張ってみたい」「復習のため長池公園にまた来たい」と前向きな言葉が多く聞かれた。
私自身、スタッフとしての友の会への参加は、初めてだったが、理解が曖昧なこと・全然知らないことばかりで、焦りを覚えるとともに、初めて友の会の観察会に参加したときの感動を心に留めて地道に頑張りたいと思った。
最後に自然観察会の纏めとして、参加者から本日の観察で見た植物や鳥などを発表した。先輩からの一言の後に、全員で記念撮影。意欲が高まったところで15時50分に解散した。
参加者:〔会員〕天野さん、五十幡さん、上野さん、上島さん、木村さん、齋藤さん、瀬川さん、遠山さん、増岡さん、松井さん、水上さん、〔一般〕五島さん
講 師:原島幹典さん〔FIT会員〕
スタッフ:氏家清高、芝原 久〔事務局・写真〕、西出幸子
報 告:西出幸子
午前中は開会式と講義・演習 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】
午後は実習(自然観察) 【写真をクリックすると拡大し解説が表示されます】