2023年5月2日新規掲載
森林インストラクター資格取得支援講座「林業-講義」を調布市の調布あくろすにおいて、友の会会員10名、一般参加者1名、講師とスタッフ4名、合計15名で実施しました。
今回は、八王子市の長池公園でなく、京王線国領駅近くの「調布あくろす」の会議室で講義が行われた。一日中室内での講義あるため、新型コロナに対する対策を実施し、講義を行った。
初めに、講師から「今日は紙芝居を楽しんでもらう感じで、うっすらと林業を体感してください」との講義を受ける姿勢を説明していただいた。講義では、日本の林業や宮大工に関する以下の説明をしていただいた。
・人が木に寄り添うのは休むため(人偏+木=休、英語でfor+rest=forest)
・木材の「元末」を逆転すると木材は長持ちしない
・生物としての樹と材料としての材は密接に関連しており、千年生きた樹は材になっても千年もつ
・宮大工は木を買わず森を買い、森で育ったままの樹の配置や向きを同じにして木材を配置し建物を建てる
林業の試験を勉強するための以下のアドバイスをいただいた。
・合格したい強い思いが必要
・森林インストラクターになる目的を持ち、合格はゴールではなくスタートであることを自覚する
・林業を体系的に理解することは合格後に役に立つ
・6つの分野を正しく理解し、テーマとキーワードを整理する
(6つの分野を引き出しに例え、テーマで区切られた中にある玉(キーワード)を素早く取り出せるように努力する)
・答えを手に覚えさせる
・「林業」を勉強するに当たって、五つの視点に目を向けること
1 生業としての林業
2 林業という仕事
3 林業が支えたもの
4 林業の果たすべき役割
5 専門家から一般市民へ
試験本番での注意点として、試験時間が短いので回答時間の配分を考え、出題される問題数は多いが、全問解答を目指す。
「林業」ではテキストに掲載されていない、最近の話題から出題されることがあり、「森林・林業白書」を読んでおくと良いとのアドバイスをいただいた。
「林業」の6つの分野はスライドを使用し、重要なポイントを押さえて説明していただいた。特に試験に多く出題される傾向のある項目は重点的に解説していただいた。また、コーヒーブレイクなど頭を休める時間を設けて、林業に関する興味深い話題なども話していただき、参加者は楽しく講義を受けることができた。
2ヶ月後に「林業ー実習」が予定されており、今回の講義で学んだこと、これから「林業」のテキストで学ぶことを鳩ノ巣の地で体感し、確かな知識として身につけてください。
参加者:〔会員〕天野さん、五十幡さん、上野さん、木村さん、齋藤さん、瀬川さん、遠山さん、増岡さん、松井さん、水上さん、〔一般〕田中さん
講 師:関 美知夫さん〔FIT会員〕
スタッフ:氏家清高、芝原 久〔事務局・写真〕、西出幸子
報 告:氏家清高