2023年4月5写真追加掲載
2023年3月30日新規掲載
「FIT友の会」主催の森林インストラクター資格取得支援講座1日目「オリエンテーション」を長池公園自然館において、友の会会員9名、一般参加者2名(うち1名はその後新規入会)、講師スタッフ3名、合計14名で実施しました。
開会式では事務局挨拶の後、参加者及びスタッフの自己紹介を行い、その後すぐに自然観察会に出発しました。天気予報を見て、午後予定の自然観察会を午前中に移したのですが、結果的に雨中の観察会となりました。
順路は、自然館から「ながいけの道」、カタクリ観察路(木道)を経て、江戸時代からのため池である長池に至り、その後、「かんさつの道」を登り、築池(つくいけ)に降り、自然館に戻るコースです。昔の多摩丘陵の自然が残されている雑木林で、春の草木を観察しました。
槙田講師は20以上のポイント説明を傘もささずに行い、参加者も終始前向きな姿勢で、講師に応えました。
「枝をよく見ると何か気づきませんか?」と講師が質問し、その後に樹木の名前と説明をします。この例は、ニシキギの翼です。
この応答方式が参加者の興味と関心を高め、雨中でも集中できたようです。実に密度の濃い1時間半でした。
ゴマノキやクロモジでは、葉っぱを採って「どんな匂いがしますか?」、棘だらけのタラノキやハリギリの幼木では「幹に何がありますか?」、幹が藤に巻き付かれて変形したコナラでは「なぜこんな形になったのでしょう?」「もしスギがこんな形になったら?」の質問に真剣に考えていました。
キブシの雄花・雌花・両性花の説明、アオキミタマバエの幼虫が入っているアオキの小さい実の説明には、振り返りでも反響がありました。カタクリでは手鏡を使って花の内部の模様を観察すること、土手のニリンソウでは二輪の花が時間差をつけて咲き、おそ霜にあってもひとつは生き残るスプリングエフェメラルの「生き方」の説明もありました。
11時10分に会議室に戻り、森林インストラクター東京会(FIT)の活動紹介、FIT友の会の一年間の活動予定の説明がありました。その後、森林インストラクター資格試験と養成講習会の概要説明、昼食休憩をはさんで、資格試験4科目の内容と学習のポイントの解説がありました。
昼食休憩中には「森林インストラクター養成講習テキスト選集(改訂7版)」、「試験問題例集」の紹介と斡旋がありました。
最後に自然観察会の纏めとして、参加者から本日の観察で見た植物や鳥などを発表しました。先輩からの一言の後に、全員で記念撮影。意欲が高まったところで15時50分に解散しました。
次回は4月16日、大きなジャンル「森林(その1)」です。講師は原島幹典さん(H7)です。
参加者:〔会員〕天野さん、上野さん、上島さん、木村さん、齋藤さん、瀬川さん、遠山さん、増岡さん、水上さん、 〔一般〕五十幡さん、田中さん
講 師:槙田幹夫〔運営スタッフ・HP担当〕
スタッフ:芝原 久〔事務局・写真〕、立川洋一
報 告:立川洋一、補足槙田
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