森林インストラクター資格取得支援講座(2)【4月11日(日)晴れ、八王子市長池公園】

「森林その1」


講義:実物を使って枝の伸び方と葉っぱの付き方について説明
講義:実物を使って枝の伸び方と葉っぱの付き方について説明

 「FIT友の会」主催、森林インストラクター資格取得支援講座「森林その1」を長池公園自然館において、石井さんを講師として実施しました。

  開会式で事務局から本日の実施スケジュールと講師である石井さんが紹介された。その後講師、友の会会員、一般受講者、スタッフの自己紹介を行いました。

 午前中は講師から「森林インストラクター養成講習テキスト」(森林編)の各種の図に基づき、木はどうして生きているのか、生きていくために葉はどうしてずれているのか。木の成長の仕組み、休眠芽は葉が落ちた場合の保険をかけて成長している。

 4月、5月、6月の夏至までは頑張って成長が著しい。夏至を過ぎると光の強さが弱まり、成長量が落ちて来年の準備に入っていく、来年のための芽が出てくる。生態系の基本を意識すること。天然林と人工林の違いは抑えること。等々、資格試験問題の出題傾向とその対策をユーモア、シャレ等を交えながら説明を受けました。

 

自然観察:春の雑木林の樹木や草花を観察します
自然観察:春の雑木林の樹木や草花を観察します

 午後は、長池公園内の雑木林の自然観察を実施しました。

まず、花が咲いているミツデカエデを観察。参加者に花の匂いを嗅いでいただく。参加者からは強い匂いがあったとの感想。どうしてかと先生の問いかけ。色々な意見が出ました。

先生の模範解答は、ミツデカエデは虫媒花、当然ながら雄花は虫に来て貰いたい。まず、雄花の花粉を虫の体につけて、次に雌花にいき受粉する。もし、これが逆だったら蜜だけとられて雄花のところにいかないので受粉できない。これが自然の摂理の一例との解説がありました。

 次に、エノキの枝にほぼ一定の間隔で横筋が入っている。これはどうしてか?枝の痕は成長するとどうなるか?

ルナリアの花ビラを見て、4枚なのでアブラナ科の植物。

アオキの雄株と雌株・雄花と雌花。

ホオノキは冬芽が芽鱗に覆われているモクレンの仲間。等々、公園内を歩き、目につく植物の特徴と見分け方を面白く丁寧に教えて頂きました。

 

振返り:参加者からの感想に講師がコメントしました
振返り:参加者からの感想に講師がコメントしました

 15時頃、自然観察を終了、自然館工作室に戻り、小休止を行ったあと、参加者から感想をききました。

 その後、先生から身の回り、周囲の環境について自分の中で以前と違った変化などを感じられるようになって頂きたい。本日をそのきっかけになれば幸いです。

また、勉強するとき無理に覚える必要はなく、楽しかったこと、遊んだこと、印象に残りやすいものと繋がるようになると自然と覚えるようになる。

映像は印象に残っている、何気なく脳に映像として残しておく。そうすると自然の中で再び出会うと印象に残り、名前も覚え、色々な情報とともに頭に入ると思われます。

等々、先生から貴重な体験談を聴き、参加者の皆さんも満足げに今回の研修を終了しました。

 

参加者:〔会員〕氏家さん、栗﨑さん、高木さん、高田さん、高橋(貴)さん、西出さん、〔一般〕松平さん

講 師:石井誠治さん

スタッフ:小野、芝原〔事務局・写真〕、関口、古谷、槙田〔HP・写真〕、三井〔報告〕

報 告:三井大造


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以下はA4サイズ2枚にまとめたものです