森林インストラクター資格取得支援講座(1)【3月28日(日)曇り、八王子市長池公園】

「オリエンテーション」


開会式:事務局からの挨拶と配布資料確認
開会式:事務局からの挨拶と配布資料確認

 「FIT友の会」主催 森林インストラクター資格取得支援講座「オリエンテーション」を長池公園自然館において、槙田さんを講師として実施しました。昨年度はコロナ禍のため実施できませんでしたが、今年度は予定の日程で「オリエンテーション」を実施することができました。

 

 開会式では、事務局の開会の挨拶から始まり、運営スタッフの自己紹介、友の会会員・一般参加者の自己紹介を行いました。運営スタッフから「資格試験に向け同じ目的の仲間と一緒に、楽しみを見つけながら勉強して試験に挑んで下さい」と話が有りました。

 

 午前中は、FITのパンフレットと配布資料に基づき、FIT、FIT友の会、森林インストラクター資格試験と養成講習について説明を行いました。

自然観察:キブシの花を観察〔雄花?雌花?〕
自然観察:キブシの花を観察〔雄花?雌花?〕

 午後は、長池公園の雑木林の自然観察を実施しました。キブシの花を観察し、雄花と雌花、雄株と雌株、漢字で書くと木五倍子、江戸時代には既婚女性が歯を染めたお歯黒に使われていた等の話しがありました。アオキでは尾花と雌花の違い、茎の色、名前の由来について、ニシキギでは見分ける特徴は枝に付く翼、ナンテンでは複葉の葉の付き方、カタクリでは下向きの花の内部を手鏡で観察する、クロモジは枯れ枝を折って香りを確認し、ニリンソウでは遅霜に対する生き残り戦略について解説を聞きました。コナラとクヌギの株立ちを見て、萌芽更新と薪炭の利用、カシナガによるなら枯病の拡大、樹肌の違いについて説明がありました。フジに巻き付かれて変形した木の処ではフジの林業への影響とノダフジ・ヤマフジのツルの巻き方の違い、ヒノキの見分け方や一枚の葉っぱについて、ヒサカキの花の臭いとサカキとの違い、ヤマブキの花では太田道灌についての逸話と一重のヤマブキは実をつけるなど、植物と人との関り、環境や時代の変化による現在の有り様の説明を見聞きし、肌で触れ、香りや匂いなど五感で観察しました。

 

 自然館に戻り、観察会の振返りとして、参加者全員から観察した植物、昆虫、鳥を発表して頂きました。最後に閉会式での挨拶を持って、新たな運営体制でのオリエンテーションが無事に終わりました。

 これから長いようで短い試験勉強となりますが、楽しみを見つけながら挑んでほしいと思います。

 

参加者:〔会員〕氏家さん、倉石さん、栗﨑さん、高木さん、高橋(え)さん、高橋(貴)さん、西出さん、早川さん、〔一般〕岩瀬さん、松平さん

講 師:槙田幹夫〔運営スタッフ・HP〕

スタッフ:芝原〔事務局・写真〕、小野、古谷、三井、横井

報 告:芝原 久〔FIT友の会運営部会長/事務局〕


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以下はA4サイズ2枚にまとめたものです