森林インストラクター資格試験後の基礎研修(3)【12月9日(土)晴れ、パウロの森】

「野外活動」

2023年12月11日新規掲載


開会式:事務局から本日のスケジュールの説明
開会式:事務局から本日のスケジュールの説明

 2023年度最後の「FIT友の会」主催のイベントとして

「野外活動」~火熾しと飯盒炊爨、木工クラフト~を聖パウロ学園高等学校の学校林にて、聖パウロ学園とパウロの森くらぶの協力で実施しました。

 

 落ち葉がいっぱいの森の広場で開会式を行い、研修の目的、安全注意の後、参加者とスタッフ2名ずつ4組に分かれて、火熾しと飯盒炊爨の研修を行いました。

 火熾しの前に、きのこご飯の準備をします。飯盒の構造について説明を聞いてから、3合の米を計り入れて研いで、きのこや鶏肉等の具材を刻んで調味料と一緒に飯盒に入れ、混ぜ合わせて準備完了。次は火熾し作業です。

研修:火熾しした竈で、飯盒はきのこご飯、大鍋は豚汁です
研修:火熾しした竈で、飯盒はきのこご飯、大鍋は豚汁です

 火熾しの3条件と火熾し作業時の7つの注意点を確認した後、竈周囲の燃えやすい落葉を掃き除いて、つけぎ、焚き付け、薪を竈に積みあげ、マッチで火をつけます。マッチを使う作業を子供たちに指導するポイントを確認しながら火を熾しました。

 飯盒を竈の網にのせ『初めちょろちょろ中ぱっぱ』の要領で炊き上げました。きのこご飯の他に参加者が持寄ったサツマイモやリンゴ、ミカンも焼きました。

 

 煙に巻かれながら、きのこご飯、焼き芋・焼きフルーツ、事務局が作った豚汁が出来上がりました。4つの飯盒で炊いたきのこご飯は、底が僅かに焦げたくらいで上々の出来栄えで、微妙に味が違います。

テーブルを囲んで参加者全員で食べ比べて、美味しく頂きました。

食後は消火作業の実習です。火災防止の為穴を掘って燃え残った薪や熾火を埋めて完全に消火します。   

研修:色々な木工クラフトを作ります
研修:色々な木工クラフトを作ります

 午後は木工クラフトです。紐を通した薄い板を頭上で回すと不思議な音を発する「うなり棒」、トチやクルミやハンカチノキの実を使った「木の実ブローチ」、小丸太を八ツ割にして、断面に狐の絵を描いた「狐の嫁入り人形」など、クラフト作品の見本と作り方の説明がありました。

 クラフトは色々な種類があり「作り方を覚えるだけでなく、その材料を如何に集めるかが大事」とのアドバイスも有りました。

 

 説明をきいた後は実習です。講師が準備した材料を削って「うなり棒」を作りました。紐を持って回すと微妙な音が出ました。エゴノキやスギの小丸太を鋸で薄く切り名札とぶんぶん独楽を作りました。

 

 

集合写真:資格取得を目指したFIT友の会会員の皆さんと講師・スタッフ
集合写真:資格取得を目指したFIT友の会会員の皆さんと講師・スタッフ

  最後に使った道具類やテーブルを片付けて研修終了です。

振り返りで「薪の火熾しは初めて」「色々クラフトを作って楽しかった」等の感想が有りました。

講師やスタッフから「色々な経験を積んで活躍して下さい」との激励の言葉を頂きました。

 

 2023年度「FIT友の会」主催のイベントは、FIT講師の皆様と運営スタッフの皆様のご協力で、1回は雨で中止になりましたが、資格取得支援講座9回と基礎研修2回を実施できました。

 その結果、5名の「FIT友の会」会員と講座参加者2名が森林インストラクターの資格を取得見込みです。

 「FIT友の会」の運営に関わった講師の皆様、事務局および運営スタッフの皆様、有難うございました。

参加者:伊與田さん、上島さん、齋藤さん、遠山さん、水上さん、松井さん〔会員〕  

講 師:森田寛臣さん  

スタッフ:氏家清高、芝原 久〔事務局・写真〕、早川一二、槙田幹夫〔写真〕

報 告:槙田幹夫


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