森林インストラクター資格試験後の基礎研修(1)【10月9日(日)曇り、パウロの森】

「森林作業」

11.17写真追加、10.10報告文章と写真追加、2022.10.9更新


座学:講師手作りの「伐倒模型」を使って作業のポイントを説明
座学:講師手作りの「伐倒模型」を使って作業のポイントを説明

 北高尾にあるパウロの森〔聖パウロ学園高等学校の学校林〕で、資格試験後の基礎研修その1「森林作業」として、スギの伐倒、枝払い、玉切り、皮むき作業を行いました。

 

 伐倒作業の実習の前に座学を行いました。始めに講師から林業における「植林作業」「間伐作業」について簡単な解説があり、その後間伐作業について、作業の危険性と注意事項や伐倒手順など、講師手作りの伐倒模型を使って伐倒作業のポイントを聞きました。

 

 

 

 

 

 

実習:伐倒作業の手順を確認します
実習:伐倒作業の手順を確認します

 座学の後は実習です。胸高直径30cm樹齢50~60年のスギの木を伐ります。

 ヘルメット、鋸、剪定ばさみを参加者各々身に着け、大鋸、ロープ、目標ポール、ロープ揚げの道具を持って伐倒作業場所に向かいます。対象木の傾き、周囲の木の枝、斜面方向を考慮して伐倒方向を決めます。 根元周囲を整理し、ロープをかけ、切る位置をチョークでマークし準備完了です。

 刃渡り40cmの大鋸で受け口、追い口を切ります。参加者全員が初めての伐倒作業で、最初は鋸の挽き方がぎこちなくなかなか切り進みませんが、交代して順番に作業を進めるうちに要領を掴み、作業開始から1時間半後に狙った方向に倒すことが出来ました。切り株を観察して、作業の良否を確認して、午前中の作業終了です。

 

 

伐倒実習:伐倒後は切り株を観察して作業の適切さを確認します
伐倒実習:伐倒後は切り株を観察して作業の適切さを確認します

 伐倒作業が予定より時間がかかったので、昼食の時間を切り詰めて、午後は造材作業(枝払い、玉切り、皮むき)を行いました。

 枝払い時の安全注意を聞き、参加者全員で作業します。その後2mの長さで玉切りです。根元側は直径が30cm近くあるので、手作業で切るのはなかなか大変ですが、苦労しながら一人2か所切りました。最後は皮むき作業です。講師作成の竹べらを使って皮を剥きます。

 実習作業の最後は使った道具類の手入れです。刃物クリーナで汚れを落とし、防錆スプレイをかけ、紐を巻き付けて収納箱に戻します。

 

 振り返りでは「鋸を挽く要領が判った」「皮むきが面白かった」「森の整備作業を色々経験した」などの感想がありました。講師から「色々な森づくりの作業を体験し覚えて自分の楽しみを見つけて下さい」との激励の言葉を頂き、基礎研修「森林作業」を終了しました。 

 

参加者:木村さん、鈴木さん、立川さん、

講師:森田寛臣さん

スタッフ:芝原〔事務局〕、槙田

報 告:槙田幹夫


写真をクリックすると拡大し解説が表示されます。