今回は、調布あくろすでの一日座学による集中講義で行われました。一日中室内による講義であるため、新型コロナに対し万全な対策を取り、講義を実施しました。
まず、講師から「根を詰めて林業の勉強をしないで下さい」「うっすら、肌感覚で林業を覚えてください」との勉強に対する姿勢を説明していただきました。講義では、自然の中で生育した木の性質を活かした建築を作り出した、日本の林業や宮大工に関する以下の説明をしてもらいました。
・人が木に寄り添うのは休むため
(人偏+木=休、英語でfor+rest=forest)
・木材の「元末」を逆転すると木材は長持ちしない
・生物としての樹と材料としての材は密接に関連しており、千年生きたものは材でも千年もち、宮大工は木を買わず森を買い、生きていた時の木の配置や向きを同じにして木材を配置し建物を立てる。
また、林業の試験を勉強するための以下のアドバイスをいただきました。
・合格したい強い思いが必要
・森林インストラクターになる目的を持ち、合格はゴールではなくスタートであることを自覚する
・林業を体系的に理解することは合格後に役に立つ
・6つの分野を正しく理解し、テーマとキーワードを整理する
(6つの分野を引き出しに例え、テーマで区切られた中にある玉(キーワード)を素早く取り出せるように努力する)
・答えを手に覚えさせる
・「林業」を勉強するに当たって、五つの視点に目を向けること
1 生業としての林業
2 林業という仕事
3 林業が支えたもの
4 林業の果たすべき役割
5 専門家から一般市民へ
試験本番での注意点として、時間が短いので配分を考え、出題される問題が多いですが全問回答を目指してください。
6つの分野をスライドを使用し講師から概説して頂きました。厚いテキスト1冊分なので到底一日ではすべて理解できません。本日の講義で会員全員林業に対する学習意欲が高まったと思います。これから試験までは時間がありますが、この気持ちを維持し、会員同士で励まし合い試験に向けた勉強を進めていきましょう。
2ヶ月後に「林業ー実習」が予定されています。今回の講義で学んだこと、またこれから林業のテキストで学ぶことを鳩ノ巣の地で体感し、確かな知識として身につけてください。
参加者:〔会員〕金子さん、鈴木さん、立川さん、早川さん、水上さん、山口さん
講 師:関美知夫さん
スタッフ:氏家、芝原〔事務局・写真〕、早川
報 告:氏家清高