森林インストラクター資格試験後の基礎研修(3)【12月12日(日)晴れ、パウロの森】

「野外活動」

~火熾しと飯盒炊爨、ネイチャークラフト~


実習:レンガの竈に薪を積んで火を熾します
実習:レンガの竈に薪を積んで火を熾します

 森林インストラクター資格試験後の基礎研修「野外活動」~火熾しと飯盒炊爨・ネイチャークラフト~を北高尾にある聖パウロ学園高等学校の学校林(パウロの森)で聖パウロ学園とパウロの森くらぶの協力で実施しました。

 

 午前中は火熾しと飯盒炊爨で、きのこの炊き込みご飯を作りました。参加者2名ずつ2組に分かれて、飯盒に3合のお米を入れて研いで、きのこや鶏肉等の具材を刻んで調味料と一緒に入れ準備完了。火熾しについての注意点を確認したあと、薪を竈に積み上げマッチで火をつけます。普段の生活ではマッチを使うことが殆ど無いので苦戦しましたが、5分程で3つの竈に火がつきました。飯盒を載せて弱火、中火、強火と火力を変えて炊きます。熾火が出来たころサツマイモと果物をアルミホイルで包んで焼きます。竈に火が入ってから40分程で炊き上りました。

実習の成果:飯盒で炊いたきのこご飯と焼き芋・焼きフルーツ
実習の成果:飯盒で炊いたきのこご飯と焼き芋・焼きフルーツ

 テーブルの上に飯盒と焼き芋・焼き果物を並べて、楽しいお昼の時間です。3つの飯盒で炊いたきのこご飯は、焦げもなく、薄味・濃い味・普通味と微妙に味わいが異なり、事務局が作ったあつあつのトン汁と併せて美味しく頂きました。

 

 午後は「ネイチャークラフト」です。講師からスギの種・木曽五木の葉っぱをラミネートして作った栞、トチ・クルミ・ハンカチノキの実で作ったブローチ、ミズキの幹を八ツ割にして作った「狐の嫁入り人形」などのクラフト作品の見本と作り方の説明がありました。クラフトは色々あり、何を作りたいかを決めてその材料を予め集めておくことが重要とのことです。実習として名札やブンブン独楽に使える円板をエゴノキの小丸太を薄切りにして作りました。

 

実習:斧を掛矢でたたいて、二人で薪割です
実習:斧を掛矢でたたいて、二人で薪割です

 次に「薪割り」を行いました。講師から、斧の持ち方、構え方、振り下ろし方、「木元竹末」の薪割り作業の基本を聞いた後、実習です。最初は斧を材に当てて、それを掛矢でたたいて割る作業を行い、振り下ろす感触を掴んだあと、斧を振り下ろして薪を割りました。

 最後は熾した火の消火作業です。地面に穴を掘って残り火を埋めて消火します。水があればさらに水をかけて確実に火を消します。

 

 振り返りで「薪割りは緊張した」「飯盒で炊いたご飯は美味しかった」などの感想が有り、講師から「色々な経験を積んで活躍下さい」との激励の言葉を頂き、2021年度の最後のイベントを終了しました。

 

 2021年度の「FIT友の会」のイベントはコロナ禍の影響を受けて一部日程変更がありましたが、FIT講師の皆様と運営部会の皆様のご協力で予定した12回のイベント〔資格取得支援講座9回と基礎研修3回〕全て実施でき、4名の会員が資格取得見込みです。有難うございました。

 

講師:森田寛臣さん

参加者:〔会員〕氏家清高さん、田中和江さん、西出幸子さん、早川一二さん

スタッフ:芝原 久〔事務局、写真〕、槙田幹夫〔写真、HP〕

報告者: 槙田幹夫


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午前中は火熾しと飯盒炊爨です

楽しいお昼の時間です

午後はネイチャークラフトと薪割り作業です